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LEDライトとブルーライトはどのような関係があるのか?LEDの仕組みや光の特性とは

私たちの生活に欠かせない照明として普及しているLEDライト。省エネで長寿命というメリットから、家庭やオフィス、商業施設まであらゆる場所に取り入れられています。しかし、LEDライトには「ブルーライト」という光の成分が含まれており、目や身体への影響が懸念されることもあります。
ブルーライトという言葉はスマートフォンやパソコンの画面から発せられる光として広く知られていますが、実は家庭やオフィスで使用しているLED照明にも多く含まれています。LEDライトは構造上、青色光を多く含むため、私たちは知らず知らずのうちにブルーライトを浴びる時間が増えているのです。LEDライトとブルーライトの関係を理解し、健康への影響を踏まえた上で、上手に付き合いましょう。

LEDライトの仕組みとブルーライトが含まれる理由

LEDライトが発する光には、なぜブルーライトが多く含まれているのでしょうか。まずはLEDライトがどのように光を作り出しているのか、その仕組みを知ることで、ブルーライトとの関係性が見えてきます。

LEDライトの仕組み

LEDライトは、半導体素子である「発光ダイオード(LightEmittingDiode)」を光源とする照明です。電気を流すことで発光する仕組みであり、従来の白熱灯や蛍光灯とは異なり、電力消費が非常に少ないにもかかわらず、明るい光を効率よく生み出せるという特徴を持ちます。
現在普及している白色LEDの多くは、「青色LED」に「黄色の蛍光体」を組み合わせることで白い光を作り出しています。青色LEDが放つ強い青い光に、黄色の光を重ねることで、目には白い光として見えるのです。この製造工程により、LEDライトの光には必然的に青色成分が多く含まれることになります。

LEDライトとブルーライトの関係性

LEDライトの光に含まれる青色成分は、ブルーライトそのものです。特に波長が450ナノメートル付近の光が強く、これは可視光線の中でも波長が短くエネルギーが高いブルーライトに該当します。
従来の白熱灯や蛍光灯にもブルーライトは含まれていましたが、LEDライトは光を作り出す仕組み上、ブルーライト比率が高くなりやすい傾向があります。特に昼光色や昼白色と呼ばれる、白く明るい光を放つLED照明では、その割合がさらに高くなります。

ブルーライトとは?他の光との違いと特性

LEDライトのブルーライトについて知るためには、そもそもブルーライトがどのような光なのかを理解する必要があります。目に見える光の中でも特異な性質を持つブルーライトは、私たちの目や身体にさまざまな影響を与えることがわかっています。

ブルーライトの特性

ブルーライトとは、波長が約380〜500ナノメートルの可視光線に含まれる青色の光です。波長が短い光ほどエネルギーが高く、ブルーライトは可視光線の中でも最もエネルギーが強い部類に入ります。
この強いエネルギーは、目の角膜や水晶体を通過して網膜まで到達する特性を持ちます。目に入る光の中でも深く届くため、長時間ブルーライトを浴び続けると、網膜に与える負担が大きくなると言われています。

ブルーライトと他の光の違い

ブルーライトは紫外線に近い短波長の光であり、散乱しやすい性質を持っています。そのため、ブルーライトが多い環境では視界がぼやけやすく、ブルーライトは目のピント調整を担う毛様体筋に負担をかけ、目の疲れやかすみを感じやすくします。これが「目が疲れる」と感じる原因の一つです。
一方、長波長の赤い光は散乱しにくく、目に負担をかけにくい光とされています。白熱灯や暖色系の光には赤い成分が多く含まれているため、目への負担が少ないのです。LEDライトのブルーライト比率が高いことは、こうした他の光源と比べると目に負担がかかりやすい要因になっています。

LEDライトに含まれるブルーライトと目への影響

LEDライトの光に含まれるブルーライトは、目にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。特に長時間LED照明の下で作業を続けるオフィスワークや、夜間に明るいLED照明を使用する生活環境では、眼精疲労や目の乾燥といった症状が現れやすくなると考えられています。
ブルーライトは目のピント調整を担う毛様体筋に負担をかけるため、目の疲れやかすみ目を引き起こしやすくなります。また、波長が短く強いエネルギーを持つため、角膜や水晶体を通過して網膜にまで到達することで、網膜細胞にダメージを与える可能性も指摘されています。
特に、目の発達途中にある子どもや、加齢により目の機能が低下している高齢者は、ブルーライトの影響を受けやすいとされています。

ブルーライトが体内リズムに与える影響

ブルーライトは目だけでなく、体内リズムにも大きな影響を与えます。私たちの体には、昼は活動し夜は休むという概日リズム(サーカディアンリズム)が備わっており、光がこのリズムを調整する重要な役割を担っています。
特に朝のブルーライトは、目覚めを促し、体内時計をリセットするために必要な光です。しかし、夜間に強いブルーライトを浴びると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、寝つきが悪くなったり睡眠の質が低下したりする可能性が高まります。
LED照明の強いブルーライトは、夜間に浴び続けることで体内時計を乱し、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制します。これにより、寝つきの悪化や睡眠の質の低下につながる可能性があるため、寝室では暖色系の光に切り替えるなどの工夫が求められます。

LEDライトとの上手な付き合い方

LEDライトは、省エネ性能や長寿命といった優れた特性を持ち、現代社会に欠かせない存在です。しかし、LEDライトに含まれるブルーライトが目や身体に与える影響を考えると、使用方法や環境を工夫することが重要です。特に、日常生活の中で長時間LEDライトの下で過ごす場合や、夜間に使用する場面では、目や体内リズムに配慮した対策を心掛けることで、ブルーライトの影響を和らげることができます。
まず、照明の「色温度」を意識して選ぶことが、目や身体への負担軽減につながります。LEDライトには、昼光色・昼白色・電球色といった色温度の違いがあり、このうち昼光色や昼白色はブルーライトの割合が高めです。一方、電球色は暖かみのあるオレンジ系の光で、ブルーライトの割合が比較的少なくなっています。特にリラックスしたい寝室や、夜間に過ごす空間には、電球色のような暖色系の光を選ぶと、ブルーライトの影響を軽減できるでしょう。

また、ブルーライトカット機能が搭載されたLED照明を選ぶのも効果的です。近年では、光の波長バランスを調整して、必要な明るさを確保しつつブルーライトを抑える製品も増えています。特に、デスクライトや読書灯など、目に近い位置で使用する照明では、こうした機能を持つものを選ぶことで、目への負担を軽減できます。

照明の配置や使い方にも工夫が求められます。室内をLED照明の強い光だけで照らすのではなく、スタンドライトや間接照明を取り入れることで、光の刺激を和らげることができます。特に夜間は、強い光を避け、間接照明やフロアライトを取り入れ、光源を直接目に入れないよう工夫することで、目や身体への負担を減らせるだけでなく、リラックス効果も期待できます。
さらに、スマートフォンやパソコンの画面を長時間見続ける時間が多い現代人にとっては、室内照明のブルーライト対策に加え、デバイス画面からのブルーライト対策も欠かせません。特に夜間にスマートフォンを操作する際は、画面の明るさを抑えたり、ブルーライトカットモードを活用するなど、光環境全体を意識した対策が求められます。

まとめ

LEDライトのメリットを活かしつつ、ブルーライトとの上手な付き合い方を実践することで、目や身体への負担を減らし、快適な暮らしを実現することができます。日中と夜間で光の使い分けを意識したり、適切な明るさや色温度を選ぶことは、健康的な生活を送るための大切なポイントです。LEDライトの特性を正しく理解し、自分の生活に合った照明環境を整えることで、目にも身体にも優しいライフスタイルを築いていきましょう。

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