LEDテープライトの色の種類について│単色の魅力も解説
白熱電球や蛍光灯に続く第4の明かりとして2010年台から急激に普及して以降、さまざまな種類のLEDテープライトが販売されています。最近では、多彩なカラーを表現できる製品が増えてきました。
単色タイプや好みのカラーに変更できるRGBタイプは、単純な色の違いだけでなく、発色の仕方や明るさなども製品によって異なります。それぞれの製品の特徴をしっかりと把握しておくことが、導入後の失敗を防ぐポイントです。
今回は、LEDテープライトの色の種類について解説します。また、色の変更ができるRGBタイプにも負けない単色の魅力についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
LEDテープライトの色の種類
LEDテープライトの単色、RGBタイプで表現できるカラーが異なります。ここでは、LEDテープライトの色の種類について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
単色
単色のLEDテープライトの場合、導入後に色の変更はできませんが、豊富なカラーバリエーションがあります。原色に近いラインナップは、次の通りです。
●ホワイト
●電球色
●ブルー
●レッド
●イエロー
●グリーン
中間色に近いカラーのラインナップは、次の通りです。
●アクア
●アイスブルー
●スカイ
●ピンク
●バイオレット
●パープル
このようにさまざまなカラーが展開されているため、単色タイプを導入したい方も多くのカラーバリエーションの中から選ぶことができます。
RGBフルカラー
RGBフルカラータイプのLEDテープライトの場合、導入後に好みのカラーを表現できます。単色タイプのカラーバリエーションにないカラーも作ることは可能ですが、より詳細なカラー演出をする際は別途でコントローラーが必要なケースもありますので、注意してください。
単色の特徴
ここからは、単色のLEDテープライトの特徴について解説します。
豊富なカラー
単色のLEDテープライトは、色の変更はできませんが、RGBタイプに負けないほどのカラーバリエーションが用意されています。
RGBフルカラータイプで色を変更したり、コントローラーを使用したりするのは難しいと感じる方でも、比較的簡単に導入できる点がメリットです。
他タイプよりも明るい
単色のLEDテープライトは、他のタイプよりも明るいのが特徴です。
RGBタイプの場合、レッド・グリーン・ブルーの3つのチップで1つのカラーを表現しています。しかし、3つのチップのカラーを表現する場合、もしくは近いカラーを表現する場合、3つのチップすべてが発光するわけではありません。
結果として、同じ数のチップを搭載している単色、RGBフルカラーを比較した場合、発光チップの多い単色タイプが明るくなります。
特に、あとからカラーを変更する予定がない場合には、単色タイプがおすすめです。
RGBフルカラーの特徴
次に、RGBフルカラータイプのLEDテープライトの特徴について解説します。
好みのカラーを表現
RGBフルカラータイプは、3つのチップを使用して、さまざまなカラー表現が可能です。単色のカラーバリエーションにないカラーも作ることができます。
また、導入後やカラー選択後などに色の変更がしたくなった場合も、簡単に変更が可能な点もメリットの一つです。
コントローラーで多彩な演出
専用のコントローラーを接続することで、カラーの変更以外にもさまざまな演出が可能です。
小さなコントローラーを使用すればあまり目立たず、外観を保つこともできます。リモコンが付属しているコントローラーを使用すれば、色のプリセットで簡単に色を変更したり、好みのカラーを記憶したりすることも可能です。
タッチパネル式のコントローラーも販売されており、直感的な操作で演出できるのが特徴です。
また、特殊なタイプのコントローラーとして、RGBミュージックコントローラーが挙げられます。音楽に合わせて点滅する演出ができますが、標準的なRGBフルカラータイプにしか使用できないので注意が必要です。
RGBフルカラータイプに使用できるコントローラーは、以下の通りです。
●ミニRGBコントローラー
●ミニRF RGBコントローラー
●24KEY RGBコントローラー
●28KEY RGBコントローラー
●44KEY RGBコントローラー
●RGBタッチパネルコントローラー
●RGBタッチコントローラー
●RGBミュージックコントローラー
ベースカラーが見え方に影響する
色の種類だけでなく、ベースカラーによってLEDテープライトの見え方も変化します。ベースカラーとは、LEDテープライトのテープ部分の基盤色のことです。ベースカラーには、白または黒の製品が存在しており、それぞれ特徴があります。
白のベースカラーの特徴は、ライン状に近い光の演出となることです。LEDチップそれぞれの隙間に、光が反射することで、隙間ない光となるでしょう。きれいなライン状の演出や全体を淡く光らせたい場合は、白のベースカラーがおすすめです。
黒のベースカラーの特徴は、白のベースカラーと異なり、光の粒が強調されることです。LEDチップの隙間が光らず、チップそれぞれの光が際立って見えます。
高演色タイプでさまざまな「白」の色合いを表現
白の単色タイプの中にも、さまざまな色合いのLEDテープライトが存在します。
白には、明るく感じる白や暗く感じる白、優しく感じる白など、さまざまな色合いがあります。白の色合いを細かく選べるタイプを高演色タイプといい、色の再現性が高く、照らした物の色をきれいに見せるのが特徴です。
高演色タイプは、白の色合いを示すケルビン数を指定したタイプが販売されており、好みの色合いを細かく選ぶことができます。
通常の白のLEDテープライトの場合、ケルビン数が8000K(ケルビン)が一般的です。高演色タイプの場合は、優しい色合いが特徴の5000K(ケルビン)のものが人気を集めています。
ドレスアップやイルミネーションなどには不向きですが、ショーケースなどの照明として商品や展示物を照らす場合に最適です。
ケルビン数について
ケルビン(K)とは、光の色を数値で表した「色温度」を指します。色温度は、LEDチップ自体の明るさを示すのではなく、人が感じる明るさのことです。
ケルビン数が低いほど赤みを帯び、高いほど青みを帯びた白になるのが特徴です。
色合い |
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昼光色 |
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昼白色 |
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白色 |
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温白色 |
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電球色 |
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明るく感じる白が好みであれば昼光色、より自然に近い明るさが好みであれば昼白色・白色をおすすめします。
防水タイプの色味について
防水タイプのLEDテープライトは、樹脂やシリコンに覆われており、通常のLEDテープライトとは違った色味となるのが特徴です。通常のLEDテープライトと同様のカラーであっても、樹脂やシリコンによって色味が変化するので注意しなければなりません。
防水タイプのなかでも、クリア加工がされたものであれば発色が良くなります。しかし、一番発色が良いのは通常のLEDテープライトですので、防水機能が必要でなければ通常のLEDテープライトがおすすめです。
また、防水タイプの場合、発熱量が通常のタイプよりも多いため、通常のLEDテープライトのほうが熱による不具合が生じにくくなります。
まとめ
LEDテープライトは、使用場所や目的に合わせてさまざまなカラーが用意されており、製品ごとの特徴をしっかりと把握して使用することが大切です。LEDテープライトの使用目的として、ドレスアップやイルミネーションなどが目立ちますが、優しく照らす照明や物をきれいに見せる照明としても利用されています。
さまざまなカラーや演出が可能なLEDテープライトですが、導入後に好みでなかったなどの失敗を防ぐためにも、まずはプロに相談してみましょう。プロに相談することで、使用場所に合ったカラーや適した製品の紹介、設置のサポートなどを受けられますので、ぜひ一度活用してみてください。