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LEDテープライトの危険性と安全な取り付け方を解説

近年、LEDの普及により家電量販店などでは、多数のLED製品が並んでいるのをよく
見かけるのではないでしょうか。LEDテープライトも身近になってきたLED製品の一つであり、さまざまなシーンでの活用が期待されていますが、危険性が気になる方も多いかもしれません。

しかし、しっかりとLEDテープライトの特徴を知り、正しく使用すれば安全で効率的に運用可能です。

今回は、LEDテープライトの危険性と安全な使用方法や取り付け箇所に合わせたLEDテープライトをご紹介します。

LEDテープライトの発熱と放熱対策

LEDテープライトを使用するうえで、特に気になるのは、発熱や発熱による発火の危険性ではないでしょうか。

LEDテープライトの種類にもよりますが、設置場所や長時間使用することで発熱し高温になる場合もあります。触れただけで紙などが燃えるような熱さにはなりませんが、埃が溜まりやすい閉所などへの設置は注意が必要です。

そこで必要になってくるのが放熱対策です。具体的な放熱対策としては、設置箇所とLEDテープライトの間にアルミ板などを挟む方法をおすすめします。

メーカーによっては、専用のアルミバーを販売している場合もありますので、活用して放熱対策をしっかりと取りましょう。

基本的に放熱できる場所にLEDテープライトを設置している場合は問題ありませんが、放熱が悪い場所での使用は寿命の低減や断線の危険性があります。

発火の危険性はありませんが、一定の発熱はありますので、LEDのメリットである長寿命を活かすためにもしっかりと放熱対策をとることが重要です。

さらに、放熱対策とあわせて減光して必要最低限の明るさに調整することで、LEDテープライトの寿命を最大限に伸ばすことができます。

屋外や水回りに適したLEDテープライト

通常のLEDテープライトは、LEDチップがむき出しのため、屋外や水がある場所での使用に適していません。

湿気の多い場所や水に濡れる可能性がある場所で、通常のLEDテープライトを使用した場合、感電やLEDテープライトが故障する危険性があります。

屋外や水のある場所で使用したい場合は、防水タイプのLEDテープライトを使用してください。

防水タイプには、以下の2種類があります。

クリアドーム

エポキシ系樹脂でテープ表面を覆うことにより防水性が高められていますが、覆われているため放熱性が低く、設置箇所によってはアルミバーなどの放熱対策を検討する必要があります。

シリコン防水

LEDテープをシリコンチューブに内蔵して防水性を高めたタイプです。特殊なタイプで、一部の種類のLEDテープライトで選択できる防水加工になります。

こののほかに、温泉やプールなどの水中にも対応した「水中用LEDテープライト」もあります。

発熱が気になる場所でも使えるLEDテープライト

LEDテープライトの製品には、通常のLEDテープライトに比べて発熱が少ないネオンタイプのLEDテープライトもあります。

ネオンタイプは、LEDテープライトをシリコンチューブに納めたネオン管のように点灯する製品で、通常のLEDテープライトに比べて発熱量が少なく、放熱性があまりよくない場所でも安心して使用することができます。

ネオンタイプは、発熱が少ないだけでなく、左右に曲がるタイプや上下に曲がるタイプなどフレキシブルに曲がる構造の製品で、サイン照明やサイン文字を容易に作ることができます。

そして、単色タイプとフルカラー演出が可能なRGBタイプがあり、刺激が少ない柔和な光で間接照明としても最適です。通常のLEDテープライトと比べてライン状に発光し、LEDテープが見えない構造になっているのでさまざまなデザインやシーンでの活用ができるのも特徴です。

さらに、製品によっては防水性・耐候性が高く、屋外での使用も可能なタイプもあります。紫外線に対しても強い耐性があり、シリコンの変色や硬化がほとんどないのも特徴です。

LEDテープライトの安全な取り付け方

LEDテープライトは、取り付け時に無理に折り曲げたり、引っ張ったりすると断線の危険性があります。壁に沿って曲げて設置する場合などは、折り曲げることが可能なLEDテープライトがありますので、そちらを使用してください。

LEDテープライトは、剥がれ落ちないように粘着力が強力になっています。壁にLEDテープライトを貼った場合、貼り直す際などに壁紙が剥がれる危険性があります。

LEDテープライトを壁に貼る際は、直接貼ることは避けて、マスキングテープを貼った上から貼るようにするのがポイントです。万が一貼り間違えた場合や撤去する場合でも壁紙が剥がれる心配は少ないでしょう。

また、LEDテープライトの点灯試験を行う際には、必ずロールからすべて出すか、必要な分だけカットしてから行わなければなりません。ロールのまま点灯すると、放熱できず高温になる危険性があります。

そして、点灯試験が終わったら電源を切ってから作業を行ってください。電源を切って作業することで、火傷や感電の危険性を減らせます。

LEDテープライトの設置は比較的容易にできますが、製品は精密電子部品ですので細心の注意を払っておくことが重要です。

LEDテープライトをカットする際の注意点

LEDテープライトは、固定された長さではなく、設置箇所の長さに合わせてカットできるのがメリットです。

LEDテープライトにはカットできる場所が示されており、カットライン以外で無理にカットした場合、点灯時に不具合を生じる危険性があります。

切り間違えなどで切り離した部分を点灯させるには、配線を接続する必要があります。接続方法は、ハンダ付けする方法とコネクターを取り付ける方法の2通りです。

コネクターを使用すれば簡単に再接続できますが、場合によっては接触不良が起こる危険性があります。

ハンダ付けが可能であれば、接触不良が起きにくいハンダ付けでの再接続がおすすめです。

ただし、シリコンなどで覆われている防水タイプの場合は、シリコン部分を剥がして金属面を露出する必要があります。加えて、切断面と接続した配線部分は防水性がなくなる点に注意が必要です。

まとめ
今回は、LEDテープライトを使用するうえでの危険性とその対策法についてご紹介しました。

LED製品の開発や技術は、ますます進歩しており、さらなる発展が期待されています。価格も手の届きやすい価格に落ち着いており、大変身近となったLEDテープライトですが、LEDテープライトに対する正しい知識は、十分に普及しているとはいえないのも現実です。

今回ご紹介した内容を参考に、LEDテープライトの危険性を理解し、安全で効率的にLEDテープライトを活用してください。

また、LEDテープライトは、さまざまなシーンやデザインに合わせた製品が開発されており、正しい方法で使用すれば安全ですが、どの製品が適しているのか見極めるのは難しいかもしれません。

LEDテープライトの導入を検討している方は、導入後の失敗を防ぐためにも、まずはプロに相談してみることをおすすめします。ニーズに合わせた製品の紹介や取り付け方法、デザインや予算に合わせた配線計画などさまざまなアドバイスをもらえますので、ぜひ活用してみてください。

お問い合わせ

テープライトについてのご質問・ご相談など、お気軽にお問い合わせください。

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