この記事では、LEDビジョンの購入とレンタルの価格相場を詳しく解説します。用途や利用期間に合わせて最適な選択ができるよう、LEDビジョンの特長や液晶ビジョン・プロジェクターとの違いも合わせて説明。LEDビジョンの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

LEDビジョンの価格相場

LEDビジョンの価格は、購入する場合とレンタルする場合で大きく異なります。また、屋内用と屋外用でも価格差があります。ここでは、LEDビジョンの購入とレンタルそれぞれの価格相場について解説します。

購入の場合の価格

LEDビジョンを購入する際の価格は、以下のような内訳になります。

●屋内用：10万円程度から
●屋外用：40万円程度から
●関連機材（STBなど）：1万円から10万円程度
●コンテンツ管理システム（CMS）：月額4,000円から10,000円程度
●電気代も考慮する必要あり

屋内用と屋外用で価格差があるのは、屋外用のLEDビジョンは防水・防塵性能や高輝度が求められるため、製造コストが高くなるからです。また、LEDビジョンの本体価格だけでなく、コンテンツを送るためのSTBや、コンテンツを管理するためのCMSの費用も必要になります。電気代も運用コストとして考慮しておく必要があります。

レンタルの場合の価格

LEDビジョンをレンタルする場合の価格相場は、以下の通りです。

●屋内用500×500mm：1日1枚6,000円程度
●屋外用500×500mm：1日1枚9,000円程度

レンタルの場合、LEDビジョンの本体価格やSTBの設置費用がかからないため、短期の使用ではコスパが良くなります。イベントや期間限定の販促など、一時的にLEDビジョンを使用したい場合は、レンタルを検討するのがおすすめです。

ただし、長期的に使用する場合は、レンタル料金が積み重なって購入よりも高くなる可能性があります。使用期間に応じて、購入とレンタルのコストを比較検討することが大切です。

LEDビジョンの長所

LEDビジョンには、液晶ビジョンやプロジェクターにはない長所があります。

液晶ビジョンとの比較

LEDビジョンは、液晶ビジョンと比べて以下のような長所があります。

●LEDビジョンは明るさが液晶の約5倍以上
●屋内用で2,000カンデラ程度、屋外用で4,000カンデラ程度の明るさ
●視認性に優れ、屋外でも鮮明な映像再生が可能

LEDビジョンは、LEDを光源としているため非常に明るく、屋外でも視認性に優れています。液晶ビジョンの明るさが400カンデラ程度なのに対し、LEDビジョンは屋内用で2,000カンデラ、屋外用では4,000カンデラもの明るさを実現。太陽光の下でも、鮮明な映像を映し出すことができます。

プロジェクターとの比較

LEDビジョンとプロジェクターの主な違いは、以下の2点です。

●プロジェクターは設置場所に制限あり
●LEDビジョンは設置場所の自由度が高い
●プロジェクターに比べLEDビジョンは鮮やかで明るい映像再生が可能

プロジェクターは投影距離が必要なため、設置場所に制限があります。スペースの確保が難しい場合、思うように設置できない可能性があります。一方、LEDビジョンは薄型でコンパクトなため、設置場所の自由度が高いです。

また、LEDビジョンはプロジェクターと比べて、鮮やかで明るい映像再生が可能。プロジェクターの映像は環境光の影響を受けやすいのに対し、LEDビジョンは光源自体を制御できるため、周囲の明るさに左右されにくいのが特徴です。

利用シーンに合わせたLEDビジョンの選び方

LEDビジョンを導入する際は、設置場所や用途に適した製品を選ぶことが求められます。屋内での使用か、屋外での使用かによって求められる性能が異なり、それに伴って価格も変動します。ここでは、屋内と屋外それぞれの利用シーンに適したLEDビジョンの選び方について、価格面も交えながら解説していきます。

屋内の場合

屋内でLEDビジョンを使用する場合、明るさや防水性能への要求は屋外ほど高くありません。そのため、屋内用のLEDビジョンは屋外用に比べて価格がリーズナブルになる傾向にあります。屋内用LEDビジョンの購入価格は、10万円程度から用意されています。サイズやピッチ、ブランドによって価格は異なりますが、店舗内のディスプレイや社内向けの情報共有ボードとして活用したい場合は、この価格帯の製品で十分でしょう。

一方、展示会やイベント会場など、短期的にLEDビジョンを使用したい場合はレンタルを検討するのがおすすめです。屋内用LEDビジョンのレンタル価格は、1日あたり6,000円程度から。大型のイベントで使用する場合は、複数台をレンタルすることもできます。レンタルには、設置・設定作業が含まれているケースが多いので、LEDビジョンの操作に不安がある方でも安心です。必要な期間だけ利用できるので、コストを抑えつつ効果的な演出が可能です。

屋外の場合

屋外にLEDビジョンを設置する際は、屋内とは異なる点がいくつかあります。

まず、直射日光の下でも視認性を確保するには、高輝度のLEDビジョンが必要です。また、雨や埃から機器を守るため、防水・防塵性能も重要になります。屋外環境で安定動作させるには、部材のクオリティにもこだわる必要があるでしょう。このような理由から、屋外用LEDビジョンは屋内用よりも価格が高くなる傾向にあります。購入する場合の価格は、40万円程度からが目安です。設置場所や運用方法、予算に応じて最適な製品を選びましょう。

屋外イベントやスポーツ観戦、野外コンサートなど、一時的にLEDビジョンを使う場合はレンタルがおすすめ。1日あたりのレンタル価格は9,000円程度からとなっていますが、大型のLEDビジョンになるほど価格は上昇します。屋外でLEDビジョンを使用する際は、設置・撤去の作業工程も複雑になるため、余裕を持ったスケジュール管理が欠かせません。現地の安全管理者や行政との調整も必要になる場合があるので、設置作業の計画は慎重に行いましょう。

LEDビジョンの設置に関する注意点

LEDビジョンを設置する際は、いくつかの注意点があります。設置場所の確保や電源の手配、コンテンツ制作など、事前の準備が重要です。

設置スペースと電源の確保

LEDビジョンを設置するには、十分なスペースの確保が必要不可欠です。屋外に設置する場合は、雨風や直射日光から機器を守るための対策も講じる必要があります。設置場所の広さに加えて、風雨をしのげる屋根の有無もチェックしておくと良いでしょう。

LEDビジョンの大きさによっては、100V以上の電源が必要になります。設置場所に応じた適切な電源を用意できるかどうか、事前に確認が必要です。工事を伴う場合は、電気工事士の資格を持つ業者に依頼するのが安全です。電源周りは感電のリスクもあるため、確かな施工が求められます。

コンテンツの制作と更新

LEDビジョンに表示するコンテンツは、目的に応じてオリジナルで制作するのが一般的です。集客や販促、ブランディングなど、狙いに合わせた最適な映像を流すようにしましょう。コンテンツの制作は社内のデザイナーに依頼する方法もありますが、LEDビジョン用のコンテンツ制作を得意とする会社に外注するのもおすすめ。LEDビジョンの特性を理解したプロならではの提案が期待できます。

せっかく魅力的なコンテンツを制作しても、いつまでも同じ映像では飽きられてしまいます。イベントや季節に合わせてコンテンツを変えるなど、定期的に更新していくことが大切です。コンテンツ更新の手間を減らすには、CMSを導入しましょう。遠隔でコンテンツの切り替えやスケジュール管理ができるので、業務の効率化が期待できます。

まとめ

LEDビジョンは、高輝度・高視認性が特長の映像装置です。導入に際しては、利用シーンや使用期間に応じて購入とレンタルを比較検討することが大切です。短期的な使用ならレンタルが、長期的な活用なら購入がおすすめ。メリットとデメリットを考慮しつつ、コストパフォーマンスの高い方法を選びましょう。

液晶ディスプレイやプロジェクターと比べると、LEDビジョンは明るく鮮明な映像美と、設置の柔軟性の高さが魅力。広告やイベントでの活用に適しています。LEDビジョンの導入を検討している方は、ぜひ一度レンタルをお試しください。実際の機器に触れることで、自社での活用イメージがより具体的になるはずです。