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長寿命のLED、故障した場合の修理費用や交換コストはどれくらいかかる?


「LED照明は寿命が10年と長く、電気代も安い」というメリットは広く知られていますが、一方で「もし、その寿命が来る前に故障してしまったら?」と考えたことはないでしょうか。長寿命という安心感があるからこそ、いざ点灯しなくなった時に「修理できるのか」「交換するといくらかかるのか」と戸惑う方は少なくありません。この記事では、LED照明が故障した場合の現実的な対処法として、「修理」と「交換」それぞれの費用感や判断ポイントについて詳しく解説します。大切な住まいの照明トラブルに、賢く対処するための知識としてぜひお役立てください。

LED照明の故障と「修理」の現実

長寿命が魅力のLED照明ですが、精密な電子機器であるため故障のリスクはゼロではありません。しかし、故障した際に「部分的に修理する」という選択肢は、実は多くのケースで困難なのが実情です。
LED照明が点灯しなくなる主な原因は、光源であるLEDチップ自体の故障よりも、LEDチップに電力を供給する「電源ユニット(ドライバー)」の寿命や不具合であることがほとんどです。しかし、特に家庭で広く使われている一体型のシーリングライトやダウンライトは、LEDチップと電源ユニット、そして本体カバーが一体で設計されており、部品単位での交換が想定されていません。そのため、専門業者に依頼しても部分的な修理は断られるか、できたとしても部品の取り寄せや複雑な作業により、新品に交換するより費用が高額になってしまうことが珍しくありません。結果として、多くの家庭用LED照明の故障は、「修理」ではなく「器具全体の交換」が基本的な対処法となります。

LED照明の「交換」にかかるコストの内訳と目安

LED照明が故障した場合、最も現実的な選択肢は器具全体の「交換」です。その際にかかる総費用は、主に「新しい照明器具の本体代金」と、専門業者に依頼する場合の「取り付け・交換工事費用」の合計となります。

新しいLED照明器具の本体代金

交換する新しいLED照明器具の価格は、その種類や機能、デザインによって大きく異なります。例えば、リビングなどで一般的に使われる円盤型のLEDシーリングライトであれば、調光・調色機能付きのスタンダードなモデルで5,000円から20,000円程度が相場です。天井に埋め込まれているダウンライトは、1台あたり数千円から1万円以上と幅があります。また、既存の蛍光灯器具からLEDランプに交換する場合、ランプ自体の価格は1本数千円ですが、後述する電気工事が必要になる場合があります。もちろん、高機能な製品やデザイン性の高い製品は、これよりも高価になります。

取り付け・交換工事費用

照明器具の交換にかかる工事費用は、天井の配線器具の状況によって変わります。「引掛シーリング」という部品が天井にあれば、多くの場合、電気工事の資格がなくてもご自身で交換可能ですが、業者に依頼する場合は出張費込みで5,000円から10,000円程度が目安です。一方、ダウンライトや天井に直接配線されている照明器具の交換は、電気工事士の資格が必要な専門作業となります。この場合の費用は、1灯あたり8,000円から15,000円程度が相場です。また、蛍光灯器具から直管LEDランプに交換する際に必要な「バイパス工事」(安定器を取り外す作業)も同様に専門工事となり、1台あたり7,000円から12,000円程度の費用がかかります。高所作業などが伴う場合は、追加料金が発生することもあります。

修理か交換か?迷った時に判断するポイントは?

故障したLED照明を前にして、「修理」と「交換」のどちらを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。その際は、いくつかのポイントを基準に合理的な判断を下すことが大切です。

保証期間内かどうか

まず最初に、そして最も重要なのが、メーカーの保証期間内であるかどうかを確認することです。多くのLED照明器具には、購入日から1年、3年、あるいは5年といったメーカー保証が付いています。この保証期間内に、取扱説明書に従った正常な使用状態で故障した場合は、無償で修理または同等品への交換をしてもらえる可能性が非常に高いです。まずは保証書や購入時のレシートなどを探し、保証期間と適用条件を確認しましょう。期間内であれば、自分で判断したり、別の業者に依頼したりする前に、必ず購入店またはメーカーのサポートセンターに連絡することが最善の策です。無駄な出費を避けるためにも、保証書の保管は大切です。

使用年数

次に考慮すべきポイントは、故障したLED照明をどのくらいの期間使用したかです。LED照明の設計上の寿命は、一般的に約8年から10年(点灯時間40,000時間)とされています。もし、使用期間がこの寿命に近い、例えば8年以上経過しているのであれば、たとえ今回故障した箇所を修理できたとしても、近いうちに別の部品(特に電源ユニットなど)が寿命を迎え、再び故障する可能性が高いと言えます。また、近年のLED照明は省エネ性能や機能性(演色性、調光・調色機能など)が著しく向上しています。長期的な視点で見れば、修理に費用をかけるよりも、最新の高性能な製品に交換する方が、電気代の節約や生活の質の向上に繋がり、結果として満足度が高くなるでしょう。

費用対効果の比較

保証期間が過ぎており、かつ使用年数もそれほど長くない場合は、修理費用と交換費用のどちらが経済的かを比較して判断します。まず、メーカーや修理業者に修理が可能かどうかを問い合わせ、可能な場合は見積もりを取りましょう。その修理費用と、新しい照明器具の本体代金に交換工事費用を加えた総額を比較します。一つの目安として、修理費用が新品交換コストの半分を超えるようであれば、交換を選択する方が合理的と言えます。なぜなら、新しい製品に交換すれば、性能が向上するだけでなく、新たに数年間のメーカー保証が付いてくるため、その後の安心感が大きく異なるからです。目先の費用だけでなく、将来的なリスクやメリットも含めた費用対効果で判断することが大切です。

LED照明が故障したら、基本は「交換」を視野に

これまで解説してきたように、LED照明が故障した場合の対処法を考える上での結論は、多くの場合「器具全体の交換」が最も現実的で合理的な選択肢になるということです。特に家庭用のシーリングライトやダウンライト、一体型のキッチンライトなどは、部品単位での交換が想定されていない製品がほとんどです。仮に修理が可能であったとしても、その費用は高額になりがちで、新品を購入して交換する方が結果的に安く済むケースが少なくありません。また、修理では得られない最新の省エネ性能や新しい機能、そして新たなメーカー保証といったメリットを享受できるのも、交換を選択する大きな理由です。もちろん、保証期間内の故障であればメーカーのサポートを受けるのが第一ですが、そうでなければ、まずは「交換」を前提として、新しい照明器具の選定と、信頼できる工事業者の選定を進めるのがスムーズな解決への近道と言えるでしょう。

まとめ

「10年持つ」と言われる長寿命が魅力のLED照明ですが、精密な電子機器である以上、予期せぬ故障は起こり得ます。その際に重要なのは、慌てずに適切な判断を下すことです。LED照明の故障は、光源であるLEDチップよりも電源ユニットが原因であることが多く、多くの一体型製品では部分的な「修理」はコスト面から見ても非現実的です。したがって、故障時の基本的な対処法は「器具全体の交換」となります。その費用は、新しい製品代金と専門業者による工事費の合計で決まります。交換か修理かで迷った際は、①保証期間内か、②使用年数はどのくらいか、③費用対効果はどうか、という3つのポイントで判断しましょう。特に保証期間内の故障であれば、迷わずメーカーに連絡することが最善です。いざという時に備え、日頃から保証書を保管しておくとともに、信頼できる地元の電気店や工事業者を見つけておくと、より安心してLED照明のある暮らしを送ることができるでしょう。

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