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LEDテープライトの延長のやり方について

LEDテープライトを導入したものの長さが足りない、配線が短いなどの問題を抱える方も多いのではないでしょうか。LEDテープライトは、正しい方法で接続することで延長が可能であり、カット後のLEDテープライトを繋げて再利用することも可能です。

今回は、LEDテープライトの延長のやり方について解説します。

LEDテープライトの配線が短い場合

LEDテープライトだけでなく、照明器具の配線が短く、電源まで届かないケースは少なくありません。購入時の状態だと、そこまで長い配線が接続されていないからです。

電源とLEDテープライトの位置が遠い場合などは、延長用の配線を接続することで問題を解決できます。

延長用の配線の選び方

延長用の配線には、さまざまな種類があり、使用するLEDテープライトに合わせて選ぶことが必要です。ここでは、延長用の配線の選び方について解説します。

AWGとは

延長用の配線を選ぶ際に、長さばかりを気にしがちですが、重要なのは配線の「太さ」です。配線の太さにもいくつかの種類があり、「AWG」という規格名称で表されています。

「AWG」とは、「American Wire Gauge」の略称であり、電線の導体の太さを表す指標として米国で使用されています。日本では、JIS規格である「sq(スケア)」が用いられており、どちらの規格で表記されているかは、製品やメーカーによって異なります。

AWGとsq(スケア)の対応表

AWG18
  • 0.75sq

AWG20
  • 0.5sq

AWG22
  • 0.3sq

AWG24
  • 0.2sq

AWGは数値が小さいほど、sq(スケア)は数字が大きいほど、配線が太くなります。配線が太いほど、多くの電気を流せるようになり、長いLEDテープライトでも対応できるということです。

LEDテープライトに合わせて用意する

配線の太さを選ぶ場合は、使用するLEDテープライトに合わせたものを選びましょう。LEDテープライトに使用する配線の太さの定番は、「AWG20」(0.5sq)となっています。

「AWG20」ではなく、「AWG22」を使用するケースもあります。しかし、「AWG22」と「AWG20」を比較した場合、「AWG20」の方が流せる電流が大きいのにもかかわらず、配線外側の太さがほとんど変わりません。このことから、流せる電流に余裕のある「AWG20」が定番となっています。

「AWG20」を使用する場合は、LEDテープライトの長さを2〜3m以内で使用することを目安にしましょう。

3m以上のLEDテープライトで使用する場合は、「AWG18」の使用をおすすめします。ただし、「AWG18」の場合、配線が太いため、取り回しが少々大変になる点は、注意が必要です。

逆に、LEDテープライトを2mよりも短くカットして使用する場合は、細線の「AWG24」でも問題ありません。配線が細いため取り回しにも余裕ができ、配線しやすくなるといったメリットもあります。

配線同士を繋いで延長する

配線を延長する場合、正しい方法で接続しないと、漏電や接触不良などが発生し、故障の原因となる恐れがあります。

配線を繋ぐ流れは次の通りです。
1. LEDテープライト側と延長用配線側の先端の被覆をむきとる。
2. 先端部分を2本に引き裂く。
3. 漏電防止用の収縮チューブをそれぞれに通す。
4. むき出しになっている銅線同士をよじりながら繋ぐ。

外部用の配線の場合は、防水用の収縮チューブの使用を推奨します。銅線同士を繋いだあとの作業として、次の3つの方法があります。

はんだ付けで繋ぐ

配線同士を繋ぐ際に、確実性が高い方法としてはんだ付けによる接続が挙げられます。接触不良を起こしにくい、結線にかかるコストが低い、コンパクトに仕上がるなどがメリットです。

実際の作業も難しい手順などはなく、ねじりながら繋いだ部分をはんだ付けするだけで完了します。ただし、ねじった部分から芯線が、とげのように飛び出ていないことを確認しておきましょう。飛び出している場合、はんだ付けしたあとに出っ張ってしまうケースがあります。

はんだ付け後には、絶縁のためのビニールテープを巻いて完了です。

スプライス端子

配線の接続用のパーツであるスプライス端子を使用して接続する方法です。はんだ付け同様に、接触不良が起こりにくい、結線にかかるコストが低いなどのメリットがあります。はんだ付けが苦手という方は、スプライス端子の使用がおすすめです。

スプライス端子は、ねじりながら繋いだ部分と配線の端(被覆のある部分)を挟みこむようにセットします。スプライト端子を挟む前に、収縮チューブを通しておくのを忘れないようにしましょう。

セット後は、電工ペンチなどを使用して、しっかりと圧着しましょう。コンパクトに仕上げるためには、最初に軽くつぶすイメージで圧着したあとに、もう一度しっかりと圧着するのがコツです。

最後に収縮チューブを端子上にスライドさせ、熱をかけて収縮します。外部使用目的の場合は、防水タイプの収縮チューブを用意しましょう。

キボシ端子で繋ぐ

最後は、脱着が可能なキボシ端子で繋ぐ方法です。オス端子とメス端子の組み合わせになっており、それぞれの配線に端子を付ける必要があります。

キボシ端子には、むき出しにした芯線をかけるツメと配線の被覆部分にかけるツメがあり、正しい位置にセットすることが重要です。正しい位置にセットしたあとは、電工ペンチを使用して内側(芯線のツメ)から圧着していきます。

スプライス端子と同様に、2段階に分けて圧着するのがコツです。また、圧着する際は、キボシ端子用の穴が用意されている電工ペンチを使用しましょう。ラジオペンチなどで圧着したり、誤った位置にセットしたりすると、簡単に抜けてしまいます。

2本のLEDテープライトを繋いで延長する

カットしたLEDテープライトを再利用する場合など、2本のLEDテープライトを繋いで延長する場合には、接続用の短い配線が必要です。

LEDテープライト同士を配線で繋ぐことで、カットしたLEDテープライトの再利用や仕切りなどをかわすための橋渡し、コーナー処理がしやすくなるなどのメリットがあります。

LEDテープライト同士を繋ぐ準備は次の通りです。
1. 収縮チューブを通しておく。
2. 配線の両端をむき出しにしておく。
3. LEDテープライトが防水タイプなどで、表面が覆われている場合は、接点を露出させておく。

準備が完了したら、実際に配線を接続する方法として次の2つの方法があります。

はんだ付けで繋ぐ

配線延長と同様に、接触不良などが少ないはんだ付けで繋ぐ方法です。難しい手順などはなく、LEDテープライトの接点に対して、配線をはんだ付けするだけで完了します。

接続時には、プラスとマイナスが逆にならないよう注意しましょう。

コネクターで繋ぐ

はんだ付けが苦手な方におすすめなのが、コネクターを使用して繋ぐ方法です。コネクターのふたを開け、接点を露出させたLEDテープを差し込むようになっており、一般の方でも簡単に接続できます。

電源の容量に注意

LEDテープライト同士を接続する場合は、電源の容量に注意しなければなりません。LEDテープライトは、最長5mでの使用を基本としており、5m以上で使用すると、入力側へ過度に電流が流れてしまい、故障の原因となります。

LEDテープライトを5m以上で使用する場合は、並列に電源供給し、連続するように配置するのが一般的です。

5m超えのLEDテープライトをさらに延長する

通常の5mのLEDテープライトに、さらにLEDテープライトを接続して延長したい場合は、増幅器が必要です。大きな電源を用意しただけでは、延長したLEDテープライトのすみずみまで電力が行き渡らず、不点灯などの原因となります。

増幅器とは、入力信号を増幅する装置で、長くなったLEDテープライトの端までしっかりと電力を供給できるようになるのです。増幅器を接続する場合は、繋ぎ合わせたいLEDテープライトの間に配置しましょう。

まとめ

配線の延長やLEDテープライト同士の接続には、はんだ付けなどの作業が必要ですが、コネクターなどを使用することで簡単に接続できます。しかし、使用するLEDテープライトの長さによっては、大きな容量の電源の用意や増幅器の接続などが必要です。

延長の作業自体ができても、電源や増幅器に関する知識がない場合、安全に正しく使用するのが困難な場合もあるかもしれません。特に、接続後にLEDテープライトが5m以上となる場合には、プロへ相談してみるのがおすすめです。

製品の説明だけでなく、配線や結線の方法などもしっかりとサポートしてくれます。故障や失敗を防ぐためにも、ぜひ一度相談してみてください。

お問い合わせ

テープライトについてのご質問・ご相談など、お気軽にお問い合わせください。

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